NFTマーケットプレイスシステムに関する特許を出願しました

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株式会社美利善(本社:東京都千代田区、代表取締役:山本 妙子、以下「当社」)は、NFT(非代替性トークン)の取引の迅速性・確実性・透明性の担保と、ユーザーのプライバシーの確保の両立を実現するNFTマーケットプレイスシステムに関する特許を出願しましたのでお知らせいたします。
(特許登録完了のお知らせはこちらをご参照ください)

1. 特許出願の背景
(1) NFTマーケットプレイスの特性
パブリック・ブロックチェーン技術を活用したNFTマーケットプレイスにおいては、NFTの取引に必要な情報(ユーザーのウォレットアドレス、NFTの内容及び販売価格等)が開示され、パブリック・ブロックチェーン上に構築された自動執行プログラム(スマートコントラクト)に従い、ユーザー間で直接取引が行われます。
そして、その取引履歴は、パブリック・ブロックチェーンに参加する不特定多数のコンピュータに記録されるため、取引履歴の改ざんや消去が極めて困難になっています。また、取引に必要な情報と同様に、取引履歴についても、誰もが自由に閲覧することが可能となっています。
(2) NFTマーケットプレイスの技術的課題
一方、かかる特性を持つことから、ユーザーのプライベートな情報(実名、スケジュール、連絡先などの個人のプライバシーに関わる情報)を開示することには適していません。
しかしながら、例えば、役務の提供を伴うNFTの売買など、取引の性質によっては、相手方にプライベートな情報を提供しなければならない場合があります。このような場合、従来はNFTの取引を行うNFTマーケットプレイスとは別のサイト(オフチェーン)上で、連絡先などの個人情報の提供や、個別にスケジュールのやり取りをしなければならず、手間が掛かっていました。

2. 発明の概要
上述の技術的課題を解決するために、本発明においては、NFTマーケットプレイスにおいて取引が行なわれた際に、NFTの取引の透明性のために公開すべき取引に必要な情報やその取引履歴のみをパブリック・ブロックチェーンに記録するとともに、取引当事者間でのみ共有すべきユーザーのプライベートな情報はオフチェーンに記録するシステムを構成しております。
さらには、NFTの取引とプライベートな情報のやり取りを同一のNFTマーケットプレイス上で行えるようにすることで、ユーザーの手間の削減を図っております。

当社が運営するNFTマーケットプレイスシステム「問茶会(Tou Chakai)」においては、本発明を活用し、来春のローンチに向けた開発を進めてまいります。

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