未来に残すべき取引履歴とは(2)
(前回の続き)
日本の歴史上、最大の謎の一つといわれている「本能寺の変」(1582年6月21日早朝)はなぜ起こったのでしょうか。
それは、当日のその時間帯に、主君・織田信長が少数の家臣のみを伴い、京都の本能寺に滞在していることを首謀者が知っていたからです。
現代においても、要人のスケジュールの詳細は、みだりに公開されるべきものではありません。
それは、一般人である私たちにとっても同じであると言えます。
イーサリアムなどのパブリックブロックチェーンを活用したNFTマーケットプレイスにおいては、NFTの取引履歴がインターネット上で公開※されます。
※イーサリアムブロックチェーンの検索エンジンであるイーサスキャン(Etherscan)では、取引履歴を常時確認できます。
一方、個別のアドバイス日時ややりとりの内容は、取引当事者のみ知るべき情報です。
当社NFTマーケットプレイス「問茶会」においては、アドバイザーが事前に設定したアドバイス実施の候補日時は、NFTを購入(Select)後、お支払いを完了した相談者にのみ開示されます(特許技術を採用)。
かつ、これらスケジュールやGoogle MeetのURL等、取引当事者間でのみ共有すべき情報は、ブロックチェーン上には記録されません。
また、相談者については、プロフィール情報の氏名は、匿名で登録することができます。(もちろん、アドバイザー同様、実名又は通称で登録することも可能です。)
NFTマーケットプレイスをはじめ、ブロックチェーンを活用したサービス(web3)は総じて、ユーザーに高い自己管理能力を求めるという特徴があります。
例えば、問茶会をご利用いただく相談者の皆様には、次の能力が必要になると考えております。
①どんな方を人生のアドバイザーとすべきか(目利き力)
②アドバイスを受けるために必要な資金の確保(経済力)
③自分の何をどこまで一般公開すべきか(セルフプロデュース力/自己防衛力)
④ウォレットの自己管理(資産管理力/セキュリティマネジメント)
次回は皆様とご一緒に、このweb3とどのように向き合っていくべきかについて、更に深掘りしてまいりたいと思います。